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以下の文は学校の先生あてに書いたものです。必要な方は印刷して先生に見せてください。 学校の先生へお願いがあります。 色覚異常のお子さんに配慮をお願いします。でも、色覚異常のお子さんを過度に問題視したり特別扱いしないで、温かい目で見守ってください。 配慮は以下のようにお願いします 色覚異常の子が授業で色を間違えたり、先生が指示したのと違う色を使ってしまうことがあっても、決して叱らないでください。 そして、その子が色覚異常であることが他の生徒たちにわからないように自然な形で色を教えてあげてください。 例えば社会の時間で地図の色を水色の色鉛筆で塗るところをピンクに塗ってしまっても怒らずに「ここはピンクだと間違っているからこの水色で塗ってね」と水色の色鉛筆を指してさりげなく指導してあげてください。 図工の時間で人の顔を緑色に塗っていたら、「人の顔は緑じゃなくてこっちの肌色がいいわよ」と教えてあげてください。 そうすることで、色がわからなくても、子供なりにある程度の色の見分け方を学ぶことができます。 だだし、上記と矛盾するようですが、図工や美術では、色覚異常者の子供が持つ色彩感覚や感じ方を個性として尊重することも大事です、色を教えると同時に、創造性を高めるように指導してあげてください。 色覚異常があることを他の子に教えないでください。 にカミングアウトという言葉があります。自分の秘密を公表するという意味です。これは決して他人がしてはいけません。 自分の重要な事柄を他の人に言うかどうかは自分で決めるものです。 強制したり勝手に公表したら子供が傷つくだけです。 また、授業で色だけを使って子供に質問したり説明することは避けてください。必ず色以外の情報を用いてください。 例えば教材のカラープリントを見ながら、「赤い車と緑の車を合わせたら全部で何台ですか?」と聞かれても色覚異常の子供は戸惑ってしまいます。 その場合は 「赤いトラックと緑のバスを合わせたら何台ありますか?」のように色以外の言葉も使って質問すればわかりやすくなります。 折れ線グラフを作成する時も、線を青や紫などの色だけで書くのではなく、青は太い線、紫は点線のように色以外の要素も加えてください。 質問する時にも「紫の値はいくつですか?」ではなく、「紫の点線の値はいくつですか」のように色以外の情報を付けてください。 円グラフで色分けする時は扇型の色の境界を黒等で縁どりしてもらえるとわかりやすいです。 また、円グラフの凡例を横に記して、赤=〇〇 緑=△△と書くと、色覚異常の子供は色がわからないので、〇〇が円グラフのどの部分を示しているのかわからなくなるので、直接円グラフの赤い部分に〇〇、緑の部分に△△と書いていただくとさらにわかりやすいです。 他にも以下のような配慮をお願いします ★黒板では、個人差はありますが、色覚異常の子は赤いチョークが見えにくいことが多いので、重要なことを赤いチョークで強調したつもりなのに、かえって理解できないことになってしまいます。 赤チョーク以外にも青や緑も見えにくいので、なるべく白や黄色のチョークを使用して、赤、緑、青のチョークは強調する下線や、囲み枠程度にしてください。 ★ホワイトボードでは赤と緑と茶と黒のマジックで書かれた字は読めても色の見分けはつかないことがあります。 ですから、赤や緑などを使用した場合は、「この緑の字で書いた部分は○○」のように色だけで説明しないで下線をひくなどして、「この緑の文字の下線を引いた部分は○○」のように色以外の情報を付けて説明してください。 ★パワーポイントやスライドの場合は文字と背景に配慮してください。 色覚異常者が見分けにくい色の主な組み合わせは、赤と緑、黄緑とオレンジ、茶と緑、緑と灰色、青と紫、ピンクと灰色と白、ピンクと水色、赤と黒です。また薄い色も苦手です ですから赤い背景に緑の文字や、薄い水色の背景に薄いピンクの文字はとても見にくいのです。 文字と背景に用いる色の組合せを考えてください。明るさの差をつけると読みやすくなります。 例えば背景を紺にして文字を白や黄色にしたり、背景が薄い緑色だったら字は黒や紺などの濃い色にしてください。 ★レーザーポインターを使用する場合は、赤色は見えないので緑色でお願いします。 学校での指導の注意事項は以下のサイトにも詳しく書かれています 色覚に関する指導資料 文部科学省 https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/25745/sikikaku.pdf 日本学校保健会 色のバリアフリーを理解するためのQ&A http://www.gakkohoken.jp/themes/archives/7 学校における色覚に関する資料 日本学校保健会 https://www.gakkohoken.jp/book/ebook/ebook_H270050/H270050.pdf#searchhttps://www.gakkohoken.jp/book/ebook/ebook_H270050/H270050.pdf#search #
by yuko13579
| 2024-12-03 21:34
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